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語学学習についての本

  Farberの書いたHow to Learn Any Language: Quickly, Easily, Inexpensively, Enjoyably and on Your Ownという本を読み終えた。魅力的な題名である。速く、簡単に、安く、楽しく学べるというのだから参考になることがあるかもしれないと思い読んでみた。

 

結論から言うと、実践する前に言うのもなんだが、私はまともな人間なのでこの人と同じようには出来ない、ということになる。

 

Farberの提案する学習法は、特別な用具や設備は不要で、確かに簡単な方法である。学習法としても目新しいものは特にないクラシックなやり方に思える。必要なものは文法書、手作りの単語カード(表に外国語の単語、文、表現などを書き裏に訳語を入れるという極普通のもの)、自分で録音したカセット等、会話ブック、学習している言語の新聞や雑誌などの読み物、である。高価なメソッドなども必要なく留学しないと駄目だ、などとは一言も書いていない。

 

さてその学習法とは。

 

単語カードや会話ブックなど、小型のものを常に持ち歩き、暇さえあればとにかく見て、片っ端から覚える。単語カードの真っ白なものを持ち歩き、覚えたい単語に出会ったら書き込む。疑問があればそれも質問カードに書き込む。ネイティブに出会ったら、そのカードの質問事項を尋ねる。ほんの少しの暇にも学習に役立てる。

 

簡単なやり方で誰でも出来そうではあるが、誰にでも出来ることではない。Farberのわずかな暇の活用法は徹底している。通勤通学中や散歩やジョギングの間にウォークマンで語学教材や自作の自習テープを聞くなどは当然。電話の呼び出し音を聞きながら相手が出るまでの数秒も常に単語を覚えるのに使うのだ。エレベーターやエスカレーターでの移動中も当然学習時間の一部だろう。

 

ネットで仕事をする人などは、サーバーの都合で画面が変わるのが遅いときは格好の学習時間になると思う。私も実はパソコンの前で画面が変わるのを待ちながら語学学習の本を開いたり単語のリストを眺めたり、ということはある。しかし私の場合は自宅でやっているので問題ない。職場で同じことをしたら、その言語の学習を奨励しているような職場でない限り、咎められるのではないだろうか。電話での待ち時間でも同じことである。しかしFarberは咎められるまでやり続け、咎められても仕事の効率は落ちていないと言い放ち、やり続けるのではないか。

 

ここまでしなければ語学の上達は無理なのか。語学が大したことのない凡人より、語学が堪能な変人になりたい、ということか。

 

歩きながら中国語をウォークマンで聞いてぶつぶつ繰り返していたら、私などは気の触れた中国人と思われるのではないか。しかし目標達成の前では、見栄や外聞を気にするべきではない。例え変人と言われようと、語学上達を目指す者はなりふり構わず突き進まなければならない。

 

何事も極めようと思えば道は険しい。気軽に達成できる目標などは所詮大したレベルではないのだ。この世は厳しい。余程の覚悟がないとこれをこのまま実行できない。途中でやめたら単なる奇人で終わってしまうからだ。徹底的に実行するにはそういうリスクが伴う。

 

ということなので、やはり誰にでも簡単に出来て効果が上がるやり方なんてないのか・・・ということになってしまう。私は精神論ばかり語っているが、本書は精神論には触れず、実践論やメリット、楽しい経験談のみで、こういう学習を楽しく進めていける、という感じで書いてある。しかし実際はそんな甘いものではないだろう。語学の上達には異常な熱意が不可欠なのか。

 

しかし学習法の中で注目したことがある。それは一度にいくつも教材を進めていくやり方だ。まず基本的な文法書を5章ぐらいまでやって、その後はいきなり新聞記事などを読み始める。当然分からないことばかりなので読めないのだが、一度に1行でもいいらしい。外国人向けに書き直された文ではなく生の言語に当たるのがいいのだ。同時に会話ブックやあらゆる方法を導入し、全部を平行して進めていく。このやり方は、一度学んだことが別の形で何度も出てくるので、飽きないで続けやすいかもしれないし、理解も深まりやすいように思う。

 

そこで私も会話ブックをかばんに忍ばせ、ウォークマンに教材を録音した。中国語のペーパーバックも買ってみた。(まだ見ていないけど。)普段から台所でパスタが茹で上がるのを待っている間に単語リストを見たりしているが、もっと時間を有効に使えるよう努力したほうがいいだろう。洗濯物を干しながらウォークマンを使ってみた。聞いて分からないときにもう一度聞くためにウォークマンをいじるので、手早く干し終わるわけにはいかない。(本当に時間の節約になっているのか。)なんだか変人への道を歩み始めたような気もしているのだが・・・。

 

今後の私の語学学習人生はどうなっていくのか(私はどうしたいのか。)を考えさせられる本であった。

 

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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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中国語多読

おはようございます。

いきなり外国にポンと置かれて、しかもそこの言葉以外通じないなかで生きていかなければいけない状況ならできそうですがねえ…。

ところで、すでに知っているかもしれませんが、SSS多読のサイトには英語以外の言葉でも多読を実践されている人の報告があります。
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-n-e&c=v&num=100
参考まで。

牛印牛乳さんへ

 そうなんですよねー。この本には誰でも楽しく出来る、と書いてあるんですけど、私は「異常な必死さがないと上達しないんだ」、と逆のメッセージを受け取ってしまいました。ある意味、事実だとは思いますけどね。

 中国語の多読をなさっている方の記事は読んでいませんでした。ありがとうございます。

 だた私は中国語の多読をするレベルには至っていません。ペーパーバックを買った理由はまた別記事に書く予定ですが、購入したペーパーバックは中国語のGRではありません。でも読めてしまうんですよ。題名や冒頭の文章を後に紹介しますが、中国語の学習者でなくても日本人なら分かるはずです。漢字で予想が付くんです。だから分かったと思っても中国語が分かったとは言えません。また多読で単語が覚えられるということも中国語では初心者ではあり得ないと思います。字はなんとなく分かっても発音が分からないからです。だからやはり読みながら辞書で発音を調べていかなければ語彙のアップにはならないですね。文法も見ていてなんとなく覚えた、ということはあまりないのではないか、と思います。無自覚に把握できるレベルになれば別ですが、初心者では無理でしょう。簡単な文をいろいろ読むのは学習に有効だと思いますが、それに耐えるレベルに達しているか、また、適切な教材があるかが重要ですね。

う~ん……

牛印牛乳さんがご紹介くださったサイトを見てみました。わたしも文法云々というのはあまり好きじゃありませんし、今も文法用語を使って説明されるとその文法用語が何を指しているのかが分からなくて困っているような状態なので、上記サイトで見られる「文法の勉強なんて必要ない」的な理論にも一部賛同しますが、まゆのさんの仰るとおり、中国語に関しては少なくとも「多読」だけでは駄目でしょうね。文章を読んで理解できるようにはなるかと思いますが、それ以外はあまり期待できないでしょう。あ、書く能力にも多少プラスですかね。
と、ここまで書いてふと思ったんですけど、なにも中国語に限ったことじゃない気がします。例えばフランス語はこういう言い方が正しいかどうか分かりませんがどう考えてもいらない文字がたくさん有りますよね。書いてあるけど発音しないのが。それも知らずにたくさん読んで、理解できるようになったところで、その文章を別の人が読んで聞き取れるのでしょうか。まぁ、皆さんその辺も考えて色々聞き取りの方も取り入れてらっしゃるのでしょうけど。
「多听多说多看多写」方式だったらわたしも大賛成です。

けいさんへ

 そうですね。おっしゃるとおりフランス語もただ読んでいるだけでは上達は不可能だと思います。文法知識がないと辞書も引けませんし、見ていて分かるほど単純ではありません。
 思うに、今流行りの多読や多聴は英語を中心に普及しているようですが、英語に関しては有効だと思います。というのも英語は基礎文法と基本語彙は中学、高校で一通り習っているからです。また多読に適した教材も普及しています。
 ところが他の外国語は学習者用の読み物も種類が少なく、内容を見ると英語のGRのように細かいランク付けはされていないように思います。私はフランス語はGRの存在すら知らず、いきなりペーパーバックに入りました。(実は英語も同じで、パフィンから読み始めました。)
 多読は、読書好きな方なら趣味にもなるので、問題集をやるのとは違う楽しさがあります。楽しみながら進めていけますし、語彙力アップにつながることもあり、語学の上達に有効だと思います。でも万能ではないと思います。多読以外の方法では駄目だ、みたいな意見も見かけますが、私は賛同できません。
プロフィール

まゆの

Author:まゆの
1991年よりフランスに住んでいる。いろいろな言語をかじってはいるが使い物になるのはフランス語と英語だけ。中国語に限らず独学は初めて。こんなところで一人で何ができるのか挑戦してみようと中国語を始めるも思うように進まず、勉強を継続するためにこのブログを立ち上げた。その後、前に少し勉強したが忘れ去っているアラビア語とイタリア語も少しずつやり始めた。現在は、時間的な事情と学習環境が作りやすいイタリア語に集中することにして、あきらめずに続けている。メインブログとしてフランス語とフランス生活のブログを運営している。

2010年10月からしばらくイタリア語に集中することにし、

現在のメインテキストは
Allegro 3. +CD. Libro dello studente ed esercizi
その他、自主学習用にいくつかの参考書や問題集を使用している。

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