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字幕なしで映画を見る 

 昔字幕なしでアメリカ映画を見ていたが今は英語力が落ちて字幕なしでは分からなくなってしまった、という話はした。せっかく英語を勉強していたのにもったいない、という声も聞こえる気がするが、「映画なんて娯楽なんだから別に分からなくていいさ。」と思っている自分がいるのも事実である。語学学習関係のブログを読んでいると学習の目標に「字幕なしで映画を楽しむ」が挙がっているのをよく見かける。好きな映画を字幕なしで楽しみたい、ということなのだろう。しかし別に全て分からなくても見て楽しめばいいではないか。だから今からでも出来るのだよ、と言いたい気もしてくる。

 私は今はフランス映画は字幕なしで見ているが、フランス映画に字幕なんて付けない国に住んでいるので、字幕が必要とは思わないが仮に必要でも字幕はないのである。初めてフランス映画を字幕なしで見たのは、20年前のパリで、私のフランス語はかなりお粗末なものだった。それでも見て楽しめた。ストーリーの分からなかったところを一緒に見に行ったフランス人に尋ねたら、説明がなくて想像するしかない部分だったということが分かった。分からなくて普通だったということだ。

 その後、フランスに住むようになってからも映画は常に字幕なしだが、いつも楽しんできた。フランスに来て2年目ぐらいにテレビで「刑事コロンボ」を見ていると、一緒に見ていたフランス人から「これが分からない。」などと質問され、あれこれ私が説明した。フランス語吹き替え版だったのだが、フランス語をきちんと理解していたということになる。でも全ての映画やテレビ番組を完全に理解しているということはないだろう。実は日本語でも出来ていないからだ。

 フランス語字幕つきの黒沢明の映画の日本語が聞き取れず、字幕を見ていた、ということがあった。なければ分からないな、で終わってしまうのだが、変に字幕がついているので聞き取れていないことに気が付いてしまうのだ。字幕はシナリオを見て翻訳しているかもしれないと思う。ネットで日本のTVドラマを見ていてせりふの声が低すぎて聞き取れず、中国語字幕で意味が分かったということもあった。(私の中国語のレベルで通用する内容なのだからかなり低レベルである。)これらの経験でも日本語の聴解力が落ちてきたかも、などと不安になったりはしなかった。

 今の日本の、主に英語教育関連で、字幕なしで映画を見る、ということが大げさに考えられすぎているのではないかと思うことがある。研究、分析のために見る映画ならともかく、個人的に娯楽としてみる場合、見て楽しめれば理解度は問題ではない。普通の娯楽的な映画はストーリーもさほど複雑ではないことが多いので、せりふが全て分からなくても筋はつかめるのではないかと思う。どんどん挑戦して分からないところがあってもあまり気にしなくてもいい。ここだけは分かった、などの楽しみ方も可能だと思う。字幕が付いているとついつい見てしまうので、DVDなら字幕を消して見るのがいいと思う。

 さて私はどうか。今は英語の学徒ではなく、映画を見るのも映画のためであり英語のためではないので、字幕があれば使わせていただく。字幕のフランス語を読みながら英語を聞く、というのは結構疲れる作業なのだが、やはり英語は学んではいなくても、語学学習者の悲しい習慣で、聞こえてくると聞いてしまうのだ。それは知らない言語でも同じことで、外国語を学習する前は字幕を見ながら俳優がそれを話しているように感じて見ていたのに、と思うと、失われた能力の一つのようにも思えてくる。その能力は失ったかもしれないが、外国語を聞くという習慣を得たとも言える。ちなみに日本映画でもついつい字幕を読んでしまうことがある。「ふーん、そう訳すのか。」「なるほど。上手い役だ。」「妙に説明が多い訳だけど、仕方ないのか。」「かなりずれているぞ。」と映画を見ながらなんと邪念が多いことよ。

 

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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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先日、「アメリ」(Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)を2年ぶりくらいに借りてきて見たのですが、老人がゆっくりしゃべっている部分をのぞいて、ほとんどセリフが聞き取れませんでした(笑)。ある人がブログで、リスニング対象言語の字幕を表示させると良いと書いていたのでフランス語字幕を表示させてみたのですが、そもそも字幕が目で追い切れません(意味がない!)。ストーリー自体はかなり忘れていたのですが、それでも十分に鑑賞できました。以前にもソフィー・マルソー主演の映画を借りてきて試しに字幕なしで見たところ、セリフはほとんど理解できないのにもかかわらずちゃんとストーリーを追えた(楽しめた)という経験があります。やはり映像という情報は強力ですね。

このあいだ「ノッティングヒルの恋人」を見たときには、最初から日本語字幕を表示させていました(デフォルトのまま)。そして字幕を見て俳優の使う英語を予想し、原発言の情報がどの程度削られ、どのように別の表現(ロジック)に置き換えられているかを観察し(時に誤訳ではないかと疑問を持ち)、…確かに映画の鑑賞としては大いに邪道ですね(^^;

それにしても、近所のレンタル店に置いてある海外の作品はほとんどが米国映画(と最近ブームの韓国ドラマ)であり、フランス映画は数えるほどしかありません。日本人が見る映画はアメリカ映画に偏っているようですね(たしかにアメリカは映画大国だけれど、それを言うならインドなど制作本数の面で世界最大の映画大国なのですが)。

chez toiさんへ

「アメリ」は話題になった映画なのに見てないんです。老人の話は聞き取りにくいことが多いのではないかと思うのですが、老人の話だけ分かったというのは面白いですね。若い人は俗語が多いからかな。高校生~20代前半のフランス人同士のフランス語は学校で習ったフランス語とは随分違いますから。でも、字幕なしでも見てしまえば案外分かるものですよね。

 そういえば私も数年前「スターウォーズ」と「Full Monty」(というような題)の2本を英語で字幕なしで見ました。勤務先の学校で語学学習用に置いてあるビデオを何気なく借りてきたら字幕がないビデオで予想外で大変不満だったのですが、仕方なく見て、楽しめました。字幕がないと分からない、と思う原因は字幕がある映画を見ている、というのもあるかもしれませんね。今の私もなければないで、どうにかなるのかも、と思いつつ字幕がせっかくあるのに消して見る意欲はありません。

 フランスではまずレンタルビデオ店が日本よりずっと少なくあっても凄く小規模なので置いてあるビデオの種類が少ないようです。ビデオ店に行ったことがほとんどないのですが、表から見るにアメリカの娯楽映画が中心で、その点日本とあまりかわらないかもしれません。図書館でもDVDが借りられるのですが、やはりアメリカ物が多いです。フランス映画も当然ありますけど。一応本国ですし。アジア映画がブームになってきたので、中国、韓国、日本の映画もお店では売られています。でもその他の国のものはほとんどないですね。インドって映画大国なのですか。インド映画って見たことがないんですが。
プロフィール

まゆの

Author:まゆの
1991年よりフランスに住んでいる。いろいろな言語をかじってはいるが使い物になるのはフランス語と英語だけ。中国語に限らず独学は初めて。こんなところで一人で何ができるのか挑戦してみようと中国語を始めるも思うように進まず、勉強を継続するためにこのブログを立ち上げた。その後、前に少し勉強したが忘れ去っているアラビア語とイタリア語も少しずつやり始めた。現在は、時間的な事情と学習環境が作りやすいイタリア語に集中することにして、あきらめずに続けている。メインブログとしてフランス語とフランス生活のブログを運営している。

2010年10月からしばらくイタリア語に集中することにし、

現在のメインテキストは
Allegro 3. +CD. Libro dello studente ed esercizi
その他、自主学習用にいくつかの参考書や問題集を使用している。

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