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外国に住んでいれば外国語が上達するのか。

 最近外国語学習についての本を続けて読んだので、私自身もあれこれ改めて考えてみることになった。最近読んだ本にもこのことが少し取り上げられていたが、

「外国に住んでいれば外国語が上達するのか。」

答えははっきりNOである。

 日本に住んでいて留学経験もないのに英語を話すのが結構上手い人を何人も知っているし、逆に1年以上留学していたはずなのにさっぱり、という人もいる。日本に居た頃、在日15年で奥さんが日本人で子供も日本語を普通に話すのに挨拶程度の日本語しか知らない、というアメリカ人を知っていた。日本語は難しくて覚えられない、と言っていて勉強する気が全くないように見えた。

 フランスに来てからはパリ在住24年という日本人に会ったことがある。その人は「フランス語は結構わかっちゃうので今更ちゃんと勉強する気になれなくて、かえって上達しないの。」と言っていたのだが、そのフランス語の下手さたるや驚くべきレベルだった。上手、下手の評価の対象にすらならないように思えたからだ。話の中で

「『ジュ・シー・ジャポネ』と言ったのね。」

という下りがあったのだが、その発音が美しくないのは仕方がないとしても、女性なのに平気で男性形を使っているのはどういうことか。24年パリに住んでフランス語に男性形と女性形があることを知らないとは、24年間何をしてきたのだろうか、と驚いた。知っているのについつい言い間違えてしまう、ということは外国語ではよくあることだが、この文に限っては知っていれば間違えないと思うのだ。日本人なら勉強の初めに覚えるであろう文で、24年間知っていながら言い間違え続けているとは考えにくい。さらに、「日本語がとっさに出てこなくて・・・。フランス語で書いたほうが早いわね。」と言いつつ書いていたのが全てカタカナで、ますます「この人のフランス語って???」という気分になった。

 だから結論、「ただ長く外国に住んでいても上達しません。」

 しかし当時はただ驚いていて気がつかなかったが、今思うとそれでもこの人は「フランス語は結構分かる。」と思っていたわけで、このことは検証に値するように思う。

 「結構分かる。」ということはそもそもどういうことなのだろうか。本当に分かっているのか当時は疑わしく思ったので何がどのように分かるのか尋ねなかったのが残念だ。(でもまあ、聞いても答えられなかったかもしれないけど。)想像するに、フランス語を使っての買い物などには困らない、何か話しかけられても自分に直接関係あることなら意味が大体分かる、ということなのではないかと思う。つまりアウトプットのレベルは低いがインプットの理解力はある、ということではないだろうか。フランス語で読書をしているようには見えなかったが、日常会話ぐらいは聞いて分かるのだろう。ただ本人が分かったと思ったことが本当に正しいかどうかは分からないので、最低分かるような気がする、ということか。

 訂正する。「外国に長く住んでいると外国語が大体分かるような気がするようになります。」

 しかし、四半世紀を費やしてこれではあまりにも頼りないではないか。やはりただ長く住むだけではなく習得の努力が必要なのだ。そしてそれはその国に住んでいなくても出来る。

 フランス人でも外国語が上手な人がいる傍ら、「留学していないから下手なの。」という人に会ったこともある。留学する機会があるならしてみればいいが、留学できなかったからと言って下手の理由にはならない。留学する前に本国で出来る勉強をしっかりしてから出発したほうが留学の効果が高まるし、留学しないと出来ない、と言っているようでは留学しても大きな成果は期待できない。

 世の中にはとにかく子供を外国へ行かせれば外国語を完璧に習得して帰ってくると思っている親がいるようで、フランスにも多額の費用をかけて子供を外国に送り出している親がいる。もちろん留学をきっかけに語学力が伸びることは大いにあるが、100%絶対というわけではない。こんなことから私自身は外国語習得のためにとりあえず子供を外国に送り出す、というのはやめよう、と思ったりしている。それなりのやる気や目的意識、留学前の基礎学習があってからのことだ。

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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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寺子屋は意味がある  と思う

記事の人は、聞き取れる、話せるのでフランス語ができると思っているのではないでしょうか。

読み書きができないとなかなか話の形も中身も上達しないのではないでしょうか?

昔、寺子屋で読み書き算盤を教えたのは、話す聞くは自然とある程度まで上達する(日常生活で困らない)ので、その上に行くために読み書きが必要だったからではなかったのでしょうか?

記事の人は新聞雑誌も読まないのかもしれません。TVでも情報は入ってきますから。

 そうでしょうねー。聞き取りの能力はもしかしたら優れているのかもしれませんが、話すフランス語はあれではあまりにもお粗末です。「出来る」と思っているところが問題なのかもしれません。
 そうですよね。寺子屋で基本を学習するのは必要ですよね。
 記事の人は読み物は日本語しか読まないはずで、フランスのTVやラジオの視聴もしていないように思います。ご主人も日本人で奥さんよりフランス語が出来ないと言っていました。パリは日本語の新聞もありますし、日本語だけで結構生活できるんです。それはそれでいいですが、長く住んでいてもこうなのか、とかなりショックでした。

ジュ・シー・ジャポネには驚いた。

 自分がちっとも上達しないので勉強法の話にはいつも興味津々です。
「その国へ行くのが近道」「いや、日本で十分」、今でも両方の主張を目にします。これはおそらくどちらも真実ではないでしょうか。そして、外国に住んで言葉を身につけられる人は日本にいてもやっぱり習得するでしょうし、日本にいながらでも上達する人が外国へ行けば、それはそれで成功するのだと思います。とにかく本場に行きさえすれば....という考えでは失敗する確率が高そうです。

 このお話を読んで一つ思い出しました。私の年若い知人が、去年アメリカに移住しました。なんでもお母様がアメリカに住むのが夢だったとかで、家族全員英語ができないのに引っ越してしまったのです。本人は語学学校へ行った後大学に入りたい、お父様は現地で仕事を探すという雲を掴むような話です。
 その頃は「じゃあ英語がぺらぺらになるね!」と見送ったのですが........今になって心配になってきました。住めば喋れるというものではないのですね....。

 私は日本で頑張ります。

すいさんへ

 驚きますよねー。日本でフランス語を習っている方なら私は別に驚きませんが、(だってやっぱり難しい言語ですし。)パリに24年ですよ!やはり年月は関係ない、私は真面目に勉強しよう、と反面教師にはなりました。
 この一家は全員フランス国籍を取得した、と言っていましたから日本国籍は離脱したんでしょうか。私には理解できない行動パターンです。私は日本国籍を保持しています。
 とにかく行きさえすれば、という考えではやはり成果は期待できないと思います。最大限の成果を上げるべく行く前に勉強しなきゃ・・・。
 住めば喋れる、というのは嘘ですが、喋れないと住めない、ということはないと思います。フランスなら地方はともかくパリは日本語の通じるお店もありますし、日本語のいろいろなサービスもあり、フランス語が全く出来なくてもなんとか暮らせるはずです。アメリカの都会ならもっと便利なのではないでしょうか。英語の修行に言ったわけではないですから英語が上達しなくても別にいいのではないでしょうか。この記事の人もどうしてフランスにいるのか分かりませんが、フランス語の勉強のために来たわけではないでしょう。
 そうです!今いるところで頑張ればいいんです。私もそうします。

この前、パリで迎えに来た現地係員の日本人女性もすごい発音と構文のフランス語を話していました(うまいという意味ではない)。毎日の生活の定型的フランス語には不自由しないのでしょうね。でも、もったいないことです。

外国語は本当に日々の心がけですね。お互いにあきらめず続けましょう!

るもんがさんへ

 発音は個人差があるので何年も練習してもあまりきれいでない人が出てしまうのも仕方がないのかもしれませんが、構文までめちゃくちゃ、というのはもったいないですね。
 こういう話を聞くと、やはり必要に迫られて無理に話しているうちに間違いが定着してしまったのかなー、と思います。(先日の白井さんの本の中の話です。)
 考えてみれば私はフランス語の入門期に夫に厳しくいろいろ注意され、うるさく感じたこともありましたが、それは幸運なことだったのでしょう。実は今は娘も加わり、私のフランス語にうるさい人が一人増えてしまいました。娘と二人だけの時はフランス語で話さないのですが、他の人がいるときに細かいところを訂正されることがあります。娘には私が日本語の間違いを直しているのでお互い様ですが。思えば小さい頃から私の友達の日本人のフランス語にも厳しくて、「あの人は何を言っているか分からない。」とはっきり言う子でした。「日本語で言って欲しい。フランス語は意味が分からないから。」って5-6歳の子が言うと可愛くないですよね。さすがに本人に直接は言っていませんでしたが、私も娘の日本語の勉強になるので日本語の方が上手い人は日本語で話して欲しい、といつも思っていました。
プロフィール

まゆの

Author:まゆの
1991年よりフランスに住んでいる。いろいろな言語をかじってはいるが使い物になるのはフランス語と英語だけ。中国語に限らず独学は初めて。こんなところで一人で何ができるのか挑戦してみようと中国語を始めるも思うように進まず、勉強を継続するためにこのブログを立ち上げた。その後、前に少し勉強したが忘れ去っているアラビア語とイタリア語も少しずつやり始めた。現在は、時間的な事情と学習環境が作りやすいイタリア語に集中することにして、あきらめずに続けている。メインブログとしてフランス語とフランス生活のブログを運営している。

2010年10月からしばらくイタリア語に集中することにし、

現在のメインテキストは
Allegro 3. +CD. Libro dello studente ed esercizi
その他、自主学習用にいくつかの参考書や問題集を使用している。

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