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外国語学習のための精読

 メインブログで触れたが、今サンテグジュペリのVol De Nuit を読んでいる。たまたま朗読CD を聞いてみたら興味がわき、これは丁寧に読まなければもったいない、という気になった。

 私は本の精読は学校の授業でもない限り、なかなかやったことがない。辞書なしで読む読み方が流行っていることもあるし、読んでいるのを中断して辞書を引くのも面倒だ。

 でも、るもんがさんのブログで、フランス語の本を辞書を引きながら丁寧に読んでいらっしゃるらしい様子を読んで、私もやってみたくなった。しかし精読の問題は精読に値する本を見つけることから始まる。興味がないと続かないし、もともと丁寧に読む価値のないものだってある。

 精読に向く本は以下のような条件を満たす本だと思う。

- 内容に興味があり、時間を費やす価値が認められる。

- 一章が短くて区切りがつけやすい。

-分厚すぎない。

この条件の二つ目と三つ目はその方が望ましい、精読がしやすい、ということで入れておいた。精読の難点は読み進むのに時間がかかるので、話を見失いやすい。細かい語法などを見るのはいいが、全体として何が言いたいか忘れてしまうのも困る。それで私は精読するにしても一回に5行とか半ページではなく、区切りのいいところ(例えば章の終わり)まで一度に扱うことにしている。だから一回の分量があまり多いのは困るわけだ。長すぎる本も読了までに時間がかかりすぎて困る。他にも読みたい本はあるわけだし、一冊にかかりっきりになるのも困るのだ。別につまらなかったり飽きてきたりしたら、途中で精読をやめるなり、読書そのものをやめてもなんら問題はないわけだが、やり遂げた喜びだって味わいたい。飽きる前に読み終わる本は目標が達成しやすい。

 読み捨てるのではなくじっくり読むには文学作品の方がいいのではないかと思うが、それは好みの問題かもしれない。でも何度も同じところを読んで味わうのに向く文章となると、やはり文学かな、と思う。

 今回選んだサンテグジュペリのこの本、夜間飛行は上記の条件を満たす理想的な本だと思った。話の内容に興味があるかどうかは好みによるだろうが、味わい深いが簡潔な文体で読みやすいと思う。第一章は空を海のイメージになぞらえていて、海関係の語彙がいろいろ出てくる。こういうのも文学ならではの面白さだと思う。

 さて私の精読の仕方だが、まず本は見ずにCDだけ聞いて大体の内容を掴み、本を読みはじめる。単語や表現で知らないものが出たら、必ず調べる。ときには知っているものも調べる。知っている単語だが場面と意味がしっくりこないので調べたら別の知らない意味があった、ということもあった。読み始めのほうは代名詞が何を指しているのか掴みにくいことが何度かあったが、今7章まで(全体の5分の2ぐらい。)読んだが、3章めぐらいからそういうことはなくなった。

 専用ノートを作り、単語を書き出し、意味を書く。目に留まった表現や文章をついでに抜書きする。意味が分かりにくかった箇所も前後の文章も入れて書き写した。ただの抜書きと分かりにくいところとは色を変えて区別している。分からないところの解釈や説明を書き込んでいく。あとで人(長女や夫)に聞いて自分の解釈が合っていればOKなどと書き込んだ。翻訳はしていないが、単語は日本語で意味を書いている。仏仏辞典の説明はどうしても長くなるので書き込むのに時間がかかる、ということもあるし、使っている電子辞書には仏和しか入っていない、という理由もある。

 一通り読んだら又CDを聞いて、一章を終える。時には前に遡って何章か聞いてみたりする。長い章でも朗読時間が10分を超える章はなく、短いものだと3分ぐらいで終わる。CDの朗読はなかなか味わい深く、何度も聞いても楽しめる。セリフの部分の言い方にも熱がこもっていて、一人で読んでいるのとは違う楽しみがあるように思う。

 CDを聞いてみたことから、じっくり読むことになったわけだが、また別の作品のCDを聞いてみたいと思っている。

 私の場合CDを読み進むための原動力として使っているが、先に翻訳を読んで内容を把握しておく、という読み方もあると思う。大体分かっている話だと読むのが遅くてもイライラしないのではないだろうか。また翻訳と比べながら読むカンニング読書法というのもあるらしい。いろいろな読み方を工夫するのも楽しいものだ。

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テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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それはすごいです

 単語を書き出して意味を調べて......という精読は続けられないのですよ~。書き出す単語が多すぎるのも一因かと思いますが、この方法では何一つ読み切ったことがありません。
 各作業を省いて電子辞書を引き引き読む、ということはたまにあります。でもこれだとその時は読み進められでも結局単語が頭に定着しないのですよね。

 最近は辞書を引かない多読が流行しているので、精読なんて無駄の多い古臭い勉強法だという風潮があります。確かに一語一語の意味に囚われて読むことが苦行になるようではダメなのかもしれません。でも精読には精読の良さがあると思います。大変な根気が必要とされますが、それだけ得るものも大きいのではないでしょうか。

 文庫の『夜間飛行』の表紙はジブリの宮崎駿さんのイラストがかっこよくて好きです。

すいさんへ

  私も精読は久しぶりです。しかも第一章は濃いレベルで精読しました。この本は一応最後まできちんと読むつもりでいますが、精読レベルは一様ではないでしょうね。手抜きの部分も出てしまうと思います。

  私も普段本を読むときはほとんど辞書は使いません。何度も出てきて気になったときは調べることもありますが、稀です。でもやはり時にはきちんと調べることも必要ですよね。その方が語彙は増えると思います。ただ調べすぎて読書が進まないのも何なので、ほどほどに、ということでしょうか。

 今年は丁寧に読むこともやっていきたいと思っていたので、早々に精読する価値のある本に出会えて幸運でした。

 一冊全部精読しなくても、重要だと思ったところだけ精読、とか翻訳で好きな箇所に目星をつけ、その章だけ丁寧に読む、とかいろいろなやり方があると思います。

 膨大な時間と根気が必要だと思われるかもしれませんが、この本は短いのでそうでもないです。読み飛ばすのはもったいないような美しい箇所があり、丁寧に読むことにして良かったと思っています。

 文庫本の表紙、素敵ですね。宮崎駿さんなんですね。翻訳も大変評価が高いようで、翻訳も欲しいかも、とちょっと思いました。

遅くなりました

まゆのさん

拙ブログを取り上げていただき、ありがとうございます。仕事にかまけて、なかなかお礼に来れませんでした。すみません。

ネタ本の選択基準、参考になります。でも私は通俗の極みみたいな(むしろ低俗でも良い)小説が語学向きかなと思ってます。私にブンガク的感受性がないから?

それと実は精読が嫌いなので(笑)、今やっている五分の一精読がせいぜいなのですが、ストーリーを知っていて読んでも、英語訳とフランス語オリジナルでは全然表現が違っているので、比較していると飽きません。日本語訳だったら、比較できないほど違っている(というか多分ニュアンスに同意できない)ので、うまく行かなかったかもしれません。

> 場面と意味がしっくりこないので調べたら別の知らない意味があった

これ、私も現在、経験中です。フランス語の単語は、総じて意味が広いですね!辞書ひきまくりです。

それにしてもまゆのさんがフランス語の読書をするなら、私も英語の読書をすべきですね。

るもんがさんへ

  コメントありがとうございます。
  語学の勉強のために読むとなると、スラングだらけでない限り、内容は通俗的でもいいですよね。雑誌でも知的と言われる雑誌より通俗的な雑誌の方がずっと読みやすいですから、本でも同じことが言えると思います。私もフランス語以外の言語ならあまり文学的すぎるものは避けたいです。ただ、サンテグジュペリについて言えば、英語で言うとヘミングウェイやパール・バックみたいなものでしょうか。20世紀文学なので18-19世紀よりずっと読みやすいですし、簡潔な文章なので語学学習者に向くと思います。せっかく時間を費やして読むなら、あまり低俗なものは嫌だ、という考え方もありますが、フランス文学として認められている作家なので、その点も安心です。

 私の精読はどんどん精度が落ちてきているようです。ここ数日サボっているのでまだ全体の5分の3ぐらいまでしか読んでいないのですが、辞書を全く使わないで過ぎてしまった章が出てしまいましたし、抜書きも減ってきています。

 るもんがさんの英語と比べながら読む、というの面白いと思いました。日本語より比べやすいのは確かです。将来イタリア語の読書の時に参考にしたいと思っています。イタリア語とフランス語の学習用の対訳本も出ていますし、イタリア語からの翻訳もいろいろあるはずです。でもイタリア語のレベルが低いので遠い先の話となるでしょう。
プロフィール

まゆの

Author:まゆの
1991年よりフランスに住んでいる。いろいろな言語をかじってはいるが使い物になるのはフランス語と英語だけ。中国語に限らず独学は初めて。こんなところで一人で何ができるのか挑戦してみようと中国語を始めるも思うように進まず、勉強を継続するためにこのブログを立ち上げた。その後、前に少し勉強したが忘れ去っているアラビア語とイタリア語も少しずつやり始めた。現在は、時間的な事情と学習環境が作りやすいイタリア語に集中することにして、あきらめずに続けている。メインブログとしてフランス語とフランス生活のブログを運営している。

2010年10月からしばらくイタリア語に集中することにし、

現在のメインテキストは
Allegro 3. +CD. Libro dello studente ed esercizi
その他、自主学習用にいくつかの参考書や問題集を使用している。

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